研究テーマ
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空間情報科学(オープンデータ・分散相互運用環境,地理情報システム,リモートセンシング,写真測量,地図),防災(地域防災,災害情報,防災情報),リスク研究(災害リスク情報,リスクコミュニケーション,リスク評価),森林情報
現在の研究テーマ
災害対応および災害対策立案のための災害リスク情報や地理空間情報技術の活用に関する研究
1.災害対応および災害対策立案のための災害リスク情報や地理空間情報の流通方法に関する研究
- 田口仁,臼田裕一郎,長坂俊成,(2011)「大規模自然災害の対応支援のためのリモートセンシングデータ提供方法の一提案: 2010年ハイチ地震を事例として」 応用測量論文集, Vol. 22, pp. 53-63.
- 長坂俊成・坪川博彰・須永洋平・李泰榮・田口仁・臼田裕一郎・船田晋 (2012)「情報技術による東日本大震災の被災地支援-宮城県および岩手県での活動事例-」, 東日本大震災調査報告 , 防災科学技術研究所主要災害報告, No. 48, pp141-160.
- 田口仁(2012)「災害時における最適なリモートセンシングデータの提供・流通方式を考える~2010年ハイチ地震を事例として~」, 月刊測量1月号, pp. 18-20.
2.災害時における意思決定および対応を支援する手法開発およびシステム開発
- 田口仁,臼田裕一郎,長坂俊成,(2011)「市町村の水害対応の判断・意思決定を支援する地理空間情報の相互運用性を有する情報システムの構築と評価」 日本災害情報学会誌, No. 9, pp.72-81.
- 臼田裕一郎,田口仁,長坂俊成,(2010)「位置情報取得可能な携帯電話を用いたモバイル型災害リスク認知支援システムの開発」 応用測量論文集, Vol. 21, pp. 19-30.
3.平時の災害対策立案を支援する手法開発およびシステム開発
- 田口仁,臼田裕一郎,長坂俊成,(2010) 災害リスク情報を活用した住民参加による地域被害想定システムの開発,日本地球惑星科学連合大会2010年度連合大会,千葉県幕張メッセ, リンク
- 田口仁,臼田裕一郎,長坂俊成,坪川博彰,佐藤隆雄,安倍祥,(2009) リスクコミュニケーションのための住民参加による地域コミュニティの被害想定手法と 防災力評価手法の検討, 日本リスク研究学会第22回年次大会講演論文集, 22,pp.247-252.
大学院時代(2004年4月~2009年3月)の研究テーマ
地理空間情報の計測技術とシミュレーション技術を統合した将来予測手法の開発と森林域への応用
リモートセンシング技術によって,バイオマスや撹乱等の森林情報を広域に高精度に計測する手法を開発する。 そして,森林情報と森林成長の予測モデルを統合し,将来の森林のバイオマスや二酸化炭素吸収量を広域に予測する手法を開発する。
- 田口仁,遠藤貴宏,沢田治雄,安岡善文 (2009)「森林の3次元構造リモートセンシングと生態系プロセスモデルの統合に関する研究」,生産研究, 61(3), pp. 764-768. 掲載論文
1.森林成長モデルとリモートセンシングデータの連携
地球温暖化問題への関心の高まりによって,陸域の炭素固定量の評価が重要な研究課題になっている。炭素固定量評価には,生態系モデル(Process-based ecosystem model)が用いられており,広域に正確な評価を行うためには,リモートセンシングデータが有効である。最近の研究では,光学センサによって土地被覆分類結果,葉の量を表す葉面積指数(LAI)が用いられている。特に,本研究ではキャノピーの高さを取得できるリモートセンシングデータをに着目し,生態モデルと連携させる方法を検討した。キャノピーの高さ(樹高)を用いることにより,森林の場合は成長段階を把握できるため,バイオマスの推定や,炭素固定のポテンシャルが高精度に評価できる可能性がある。
- 田口仁, 遠藤貴宏, 安岡善文, (2008) LiDARデータと森林成長モデルの統合に関する研究, 第119回日本森林学会大会予稿集, P3a01, 3月26~28日東京農工大学(府中市).
- Taguchi, H., Endo, T. and Yasuoka. Y., (2007) Biomass estimation by coupling LiDAR data with forest growth model in conifer plantation, Proc. ACRS 2007 - 28th Asian Conference on Remote Sensing, Nov, 12-16, 2007. Kuala Lumpur- Malaysia, CD-ROM.
2.広域な森林の3次元構造の抽出手法の開発
航空機に搭載されたレーザスキャナ(LiDARデータ)を用いることで,森林の構造が詳細に把握可能となった。このデータを用いて,高精度に樹高や立木密度,バイオマスを計測する手法の開発を行った。 また,衛星画像や空中写真から森林のキャノピーの高さ(樹高)を推定できる可能性が高まっている。本研究では,各種リモートセンシングデータから樹高を抽出できる可能性を検討した。特に,空中写真や衛星だいち(ALOS/PRISM)に注目している。
- 田口仁,遠藤貴宏,安岡善文, (2008)「LiDAR点群データを用いた樹冠形状モデルに基づく単木樹冠形状抽出手法の開発」日本リモートセンシング学会誌, Vol. 28, No. 4, pp. 331-341.
- 田口仁,遠藤貴宏,古川邦明,沢田治雄,安岡善文,(2009) 「多時期の空中写真から作成したDigital Canopy Modelによる森林キャノピーのモニタリング」 写真測量とリモートセンシング, Vol. 48, No. 1, pp. 4-11.
3.森林被害や撹乱の検出手法の開発
温暖化によって,今後は森林では倒木や火災などの撹乱が発生する頻度が多くなることが懸念されている。日本では,管理放棄された人工林で倒木被害が発生しやすくなっており,病虫害では松枯れやナラ枯れ等の枯損被害が発生している。本研究では,高解像度衛星画像で得られる分光反射特性,そして航空機搭載型LiDARデータから得られるキャノピーの高さの変化を用いて,森林の被害,撹乱を検出する手法検討した。
- 田口仁, 臼田裕一郎, 福井弘道, 古川邦明, (2007) 「高解像度衛星画像とLiDARデータの統合処理による森林被害検出」, 日本リモートセンシング学会誌, Vol. 27, No. 2, pp. 109-116.
- 田口仁, 臼田裕一郎, 福井弘道, 古川邦明, (2006) 「高解像度光学センサ衛星画像とLiDARデータを組み合わせた森林域の冠雪害検出手法の開発」写真測量とリモートセンシング, Vol. 45, No. 1, pp. 17-24.
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